必見!これが注射の極意
まずは採血の指示書を確認します。そして手を洗い、患者のもとに向かいます。採血の目的と採血量を説明し、採血管のラベルを見ながら氏名や番号などを確認します。意識のある患者の場合は本人に名乗ってもらい氏名の確認を行います。採血に必要な物品をセッティングし、血管を探していきます。血管の状態は患者ごとに異なります。焦らずじっくり、採血に適切な血管を探していきましょう。穿刺部分を特定した後は消毒を行います。アルコールアレルギーの有無を確認し、穿刺部分の中心から外側に向かい円を描くように拭いていきます。アレルギーがある場合はアルコールが含まれていないクロルヘキシジンなどを使用します。
消毒液が乾いたことを確認し、注射針を挿入していきます。針先の刃面を上に向け、皮膚に対し15°の角度を意識して刺してください。その際は手のしびれや強い痛みがないかなどの確認も行います。血管腔まで到達したら、腔内を進ませる感覚で奥に入れていきます。血管を突き抜けてしまわないよう、5㎜までが目安となります。
穿刺部分を固定し、真空採血管をホルダーに差し込みます。採血本数が多い場合はテープで翼状部分を固定しましょう。シリンジの場合でも穿刺部分がずれないように注意しながら、血液をゆっくり引いていきます。強く引くと乱流が生じ、溶血が生じてしまう可能性があります。必要量の血液を採取した後はゆっくり混和してください。
抜去時はホルダーから採血管を抜いた後に駆血帯を外します。薬剤に触れた血液が血管内に引き込まれることがないように注意しましょう。抜針の際は刺入部を押さえながら抜きます。完全に止血されているか、皮下出血の有無などを患者に確認しましょう。
完全に止血ができていない場合は皮下出血が起こる可能性があります。その際は2~3日で吸収されることを患者に説明し、引き続き経過観察をしましょう。採血により手の痺れが発生した場合、それが神経損傷に由来するものであれば看護師では対処できません。状況を確認した上で医師に報告するなどの対応が必要です。
また、注射恐怖症などの影響で血管迷走神経反射が起こる可能性もあります。表情や呼吸状態を観察し、過度の緊張状態にある場合は体位調整を行いましょう。転倒や転落のリスクがあるためベッドに横になってもらい、頭を低くして下肢を挙上する、あるいは楽な姿勢になってもらいます。
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スキルアップにおすすめの注射の機会が多い職場として挙げられるのは「検査室・採血室・点滴室」「健康診断クリニック」「内科クリニック」「透析室・透析クリニック」「訪問看護」「美容系クリニック」です。