必見!これが注射の極意
静脈確保は看護師の業務の中でも実践する機会が多いため、必ず身につけておきたいスキルです。具体的にはワンショットの静脈内注射や輸液などの場面で用いられます。駆血を必要とせずに血管が見える患者もいますが「高齢で血管が細い」「脱水で血管が怒張しない」「抗がん剤治療の影響で血管が硬い」といった患者もいます。静脈内注射を正確に行うためには、いかに適した血管を見つけられるかが重要になります。
まずは血管の走行や解剖生理を理解する必要があります。看護師としての基礎知識なのですでに理解している人がほとんどだとは思いますが、あらためて確認しておきましょう。その上で、適切な圧力で駆血していきます。きつく締め過ぎると動脈まで縮まってしまい、血流が悪くなります。橈骨動脈が触れる程度の強度で駆血帯を締めるようにしてください。
次に、血管が怒張する環境を作ります。腕を心臓よりも下にすることで腕に血液が集まります。座位で注射をする場合は、心臓よりも低い位置に手が置かれるように台を調整しましょう。調整が上手くいかない場合はベッドに寝てもらい、横に腕を下げてもらいます。また、親指を中にして握ることで腕の筋肉が収縮し血管が怒張しやすくなります。
クレンチングと呼ばれる、手を開いたり閉じたりする方法もあります。これによって静脈血が腕に停滞しやすくなります。ただし、採血がある場合には血清カリウム値が上昇する可能性があるので注意が必要です。腕を温める方法も効果的です。その場合は40℃前後で15分間の肢温罨法が効果的です。
脱水などの影響で血管が怒張しない場合は、水分や食事を摂ってもらうようにします。ただし、これは水分や食事の制限がない状態に限り実施可能です。
目視だけでなく、実際に触って確認することも忘れないでください。直接指で触ることで太い血管が見つかる可能性もあります。特にふくよかな人はこの傾向が強いです。また、焦らずじっくり探すようにしてください。片腕で見つからないのであれば、もう一方の腕も見せてもらいましょう。上肢ではなく下肢に適した血管が見つかる可能性もあります。患者に対して「いつもどのあたりから注射をしていますか」と聞くのも有効です。患者からしても、何度も注射針を刺されるのは苦痛です。血管が出にくい人は、そのことを自覚している場合も多いです。そのため、思い切って聞いてみることも時には必要です。
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スキルアップにおすすめの注射の機会が多い職場として挙げられるのは「検査室・採血室・点滴室」「健康診断クリニック」「内科クリニック」「透析室・透析クリニック」「訪問看護」「美容系クリニック」です。